この度2024年2月1日に阪急神戸線の武庫之荘駅前で、むこのそう心の診療所を開院する予定の岡本真吾です。どうぞよろしくお願いいたします。
武庫之荘は私が誕生した場所でもあり、中学高校と10代の大切な時期を過ごしたゆかりの深い地元です。
私は大学を平成12年(2000年)に卒業しましたが、卒業前の時点で既に精神科の専門医を目指していました。ただ、最初から精神科を研修するのではなく、自らの判断で内科研修を行うことができる病院での入職を決めました。それは、精神科医というよりも一人の医師としての活動を遂行できるようにしたいという想いがあったからです。
私が行った内科医としての研修期間は2年間で、呼吸器内科・消化器内科・循環器内科をそれぞれ順番に研修しましたが、今でもとても役に立っております。
私が研修を開始した当時は、精神科専門医を目指すならば、大半が大学卒業直後から大学医局の精神医学講座に入局し、精神科についての研修を行うのが通例でした。
ところで医師とは病に苦しむ患者様と向き合い、如何にして症状を改善するための手立てを考え、速やかに治療を実施し、患者様のお役に立とうする職種です。内科医としての道を選んでしまうと、その分精神科医としてのスタートは遅れてしまいますが、時にはプライマリーケアレベルの身体疾患も診療可能な医師であり続けたいと、卒業前から考えるようになりました。
いざ精神科研修を開始してみて気づいたことですが、実は患者様が情緒不安定で困っておられても、その原因が精神疾患というより、身体疾患から由来するという場合を折々見かける経験をしました。その場合は身体疾患の治療を優先することが必須です。精神症状に隠された身体疾患の存在の有無についての判断能力を培う上でも、ほんの少し遠回りして内科医としての研修を経験しておいたことは、患者様と向き合う立場としては有意義な時間であったと思います。
もちろん、弊院はこころの問題を主たるテーマとして診療にあたることにしておりますが、各種検査所見や症状などを教えて頂ければ、診察を行った上で、初期的な対応を行えるように努めることにしております。その延長線で自律神経失調症の関与も見受けられた場合は、リラクゼーションや漢方薬の処方をご提案いたします。
さらに、身体疾患等で専門的な治療が必要と判断した場合は、かかりつけ医として、基幹病院を中心に適切な治療を受けられるよう、迅速にご紹介させて頂く所存です。
地元を基盤に地域の皆様にお役に立てるように精進いたします。改めてどうぞよろしくお願いいたします。